● 【シガmemo】回想ローマ紀行

私が初めてイタリア入国を果たしたのは、2012年の冬だった。

当時、今と比べるとレートが良く、貧乏旅行が主な私にしては贅沢な旅になった。

この時、私は先輩の買い付け旅行に同行。

初めて見るスペイン広場やコンドッティ通りが特段輝いて見えたのを覚えている。

ずらり並ぶ高級ブティックの扉を開けるとき、毎度心がすっとした。

 

二度目に訪れたのは2013年秋。

寸前まで一人旅の予定が、どうしてもと母にせがまれ母娘二人旅になった。

フランスからスペイン。そして最後にイタリアへ。

「2週間も娘と海外旅行なんて、きっとこれが最後ね!」と母は何度も言っていた。

 

そして三度目が今年の春。イタリアへ立ち寄ったのは夫の希望だった。

水の都ブルージュ、ベルギーの首都ブリュッセルを巡り、私たちはローマに飛んだ。

フランス文化と北欧の香り漂う落ち着いた町から一転、もうここは混沌のローマ。

初めてイタリアに降り立った夫は、フィウミチーノ空港で早速洗礼を受けていた。

手荒い対応もルーズな時間配分も、この町に来たら楽しむのが鉄則である。

「そうか、ここはインドなんだな!」と夫は言った。彼はよく苦境をインドに例える癖がある。

 

 

私たちは遅延を重ねた高速バスに乗りこんで、ローマ市内に入った。

久しぶりのテルミニ駅は相変わらず巨大。駅周辺は雑多で少々治安が悪いが、そこがまた面白いところ。

とにかく石畳はスーツケースの滑りが悪く、15分ほど荷物を転がしてホテルの前に到着した。

私が利用する格安ホテルの場合、ホテルの入り口を見つけるのにまず苦労する。

似たような建物ばかりだし、目立った表札が無いこともある。

こうなると気分はロールプレイングゲームの主人公。

ようやく入り口の扉を発見し、フロント階のインターホンを押す。

…が、何の反応もない。何度押しても埒が明かない。歩いてる人もいない。

しょうがないから二軒隣のホテルに乗り込み、助けを求めてみる。

こういう時、私は相当に図太い神経をしており、なりふり構わぬ姿に夫はいつも唖然としている。

 

試行錯誤の結果も虚しく扉の前に戻ってみると、

「リトル プロブレム!ソーリー!」と言いながら宿泊先のフロントスタッフが現れた。

「もー!一体何やってたのよー。ちょっと君ねーリトル プロブレムって何なのさ!」と、

私は思いっきり彼に小言を浴びせながらホテルの階段を上がった。

彼は大きな身振りをそえて遅れた理由を語ったが、話している英語はイタリア語にしか聞こえなかった。

私のジャパニーズイングリッシュも似たようなもんだろう。

こんなとき、人間同士の意思疎通に言葉は関係ないな、と思う。

そうしてフロント階に着く頃には、私たちはすっかり打ち解けてしまった。

 

結局チェックインするまでに20分ほどのロスタイム!部屋で一息着くと、今度はお腹の虫が鳴きはじめた。

私たちは近くのトラットリアで夕食をとることにし、ホテルを出た。春の風が気持のいい夜だった。

お目当ての店に入ると、あたたかい笑顔で迎えられた。

注文したワインを口にした途端、ふぅーっと全身の力が抜けていくようだった。

料理も申し分ない。そして何より会計がお財布にやさしいのも魅力の町だと思う。

 

 

《シガのオススメモ》

●美術館●

ボルケーゼ美術館〈Galleria Borghese〉

ローマの秘宝ここにあり!?カラバッジョとベルニーニ。

ROMA PASSを使うとお得でした。

●眺望●

カピトリーニ美術館から見たフォロロマーノは圧巻。

●教会●

サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂〈San Giovanni in Laterano〉

(写真がなくてごめんなさい)

ベルニーニのライバル、ボッロミーニのダイナミックな建築が魅力。

教会に行くときは、出来るだけミサに参列するようにしています。

●本●

「ルネサンスとは何であったのか」  塩野七生 著

旅行前に読むと一段と楽しくなりそう。気難しくなく、すらっと読める一冊。

 

 

いつか夏のイタリアへ行ってみたいなぁ〜。



記事ここまで



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